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by No_name
ジミー大西の初恋の話が切な過ぎて泣けてくる件 part1
16/02/21 11:18
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/20(土) 21:25:55.655 ID:xbRjYCbO0.net 
http://members.jcom.home.ne.jp/matumoto-t/utigawajihei519.html

今、僕は三十二歳です。彼女はいません。でも、その三十二年間に恋はしました。
初恋も。
小学校三年の時でした。
小学校の二年生まで、僕は友達にも父母にも、まったく口をきかない少年でした。
話が、できない少年でした。そんな僕が、話をできる相手が一人だけいました。





2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/20(土) 21:26:24.717 ID:xbRjYCbO0.net
その女の子がしゃべりかけてくると、その時だけは、しゃべれるのです。その子が、
初恋の人でした。

僕はその女の子としか、しゃべれなかったのです。ほかの子がしゃべりかけてき
ても、まったくしゃべれなかったのです。僕はその子としか、遊ぶことができませ
んでした。その子はみんなと仲よく遊んだり、しゃべったりしていたけれど。
僕はいつも、ひとりぼっちでした。みんなの輪の中には、入れなかったのです。
輪の中に入ろうとも思いませんでした。





3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/20(土) 21:27:03.088 ID:xbRjYCbO0.net
でも、みんなで、花いちもんめをする時だけは別でした。その初恋の子が、僕の
手をひっぱって、輪の中に入れてくれたからです。
終わりはいつもいっしょでした。僕一人だけ残って、

「花いちもんめ、まきさんがほしい」
と、その子の名を言う。
「花いちもんめ、大西君はいらない」
それで終わりでした。





4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/20(土) 21:27:53.239 ID:xbRjYCbO0.net
でも、まきさんは、
「花いちもんめ、大西君がほしい」
と、僕の国語のノートに書いてくれていたのです。

僕はそれからずーっと、まきさんのことが好きで好きでたまらなくなり、えんそ
くの時でも、まきさんのそばから離れなくなりました。ほかの子からは、
「大西君、女の子どうしでごはん食べているから、むこうに行って食べて」
と言われても、ぜったいにまきさんのそばから離れませんでした。





5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/20(土) 21:28:50.005 ID:xbRjYCbO0.net
それから、朝のちょうれいの時でも、本当は背の低い僕は前から二番目に立って
いなくてはいけないのですが、真ん中のほうへ行って、まきさんのよこに立ってい
ました。みんなから、

「大西、いつからそんなに背が高くなってん」

と、背中とかつねられても、その場所から離れませんでした。先生にもおこられ
ましたが、次のちょうれいの時には、また、まきさんのよこに立っていました。
僕は本当に、まきさんのことが好きだったのです。
そして、長い夏休みに入りました。





 






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